ドラッグストアで買える美白化粧品、ケシミンクリームとメラノCCどっちがいい?違いを比較してみました

こんにちは、コスメコンシェルジュの伊藤羊子です。

ドラッグストアでよく見かける薬用美白化粧品、ケシミンとメラノCC。
店頭ではだいたい同じようなコーナーに置いてあり、横に並んでいるところも少なくありません。

が、「ケシミンクリームとメラノCCだったら、どっちがオススメ?」という友人に聞かれたとき、伊藤羊子はどちらも“製薬会社が出していてドラッグストアでわりと安く買える美白製品”くらいの認識しかありませんでした。

なので「ん~、どっちでもいいんじゃないかな・・・肌に合う方!肌に合うことがいちばん大事!」と答えたのですが、あとで少し気になって調べてみたら意外と違う部分があって、その友人の肌状態なら、メラノCCよりもケシミンクリームのほうが良さそうです。

せっかくなので、それぞれの特徴を比較してまとめてみることにしました。

 小林製薬 ケシミンクリーム公式サイトを見る
  ロート製薬 メラノCCの公式サイトを見る

 

全体的なコンセプトはやっぱりよく似ています

“製薬会社が出していてドラッグストアでわりと安く買える美白製品”というイメージだったケシミンクリームとメラノCCですが、ざっくりした認識は間違っていないようです。

ケシミンクリーム
(スポット用クリーム(全体))
メラノCC
(スポット用・全体用美容液)
小林製薬 ロート製薬
30g 20ml
定価 1,800円
最安値 1,020円~
定価 1,180円
最安値 980円~
その他のラインナップ

  • 薬用化粧水(しっとり/さっぱり)
  • 薬用乳液
  • 薬用美容液
その他のラインナップ

  • 薬用化粧水
  • 薬用化粧水スプレー
  • シートマスク

テクスチャーはケシミン=白いクリーム状、メラノCC=透明で少しとろみのある液状です。
ケシミンとメラノCCを比較するなら美容液で揃えるべきだったか・・・( ˇωˇ )。

でもこうして調べるまでケシミンシリーズに美容液があることを知りませんでしたし、「ケシミン=クリーム」という印象なのはわりと一般的のようなので、このページで詳しく扱うのはケシミンクリームで統一したいと思います。

さて、ケシミンクリームもメラノCC 美容液も、製薬会社の製品であること、シミ対策用であることは同じです。


ケシミンは化粧水から保湿乳液・クリームまでライン使いができるよう揃っています。

メラノCCは乳液やクリームはないものの、集中パックがあるのが特徴です。

容量やパッケージなどは少々違いがありますが、好みで選んでも差し支えない範疇ではないでしょうか。
お値段も定価ではケシミンの方が少しお高めになっているものの、実際の販売価格ではほぼ違いがなくなっています。

 

肌の状態に合わせて選びたい有効成分の違い

大まかには大差ないケシミンクリームとメラノCCですが、成分的には少々違いが見られます。

ケシミンクリームの全成分はこちら

【有効成分】L-アスコルビン酸 2-グルコシド、グリチルレチン酸ステアリル、トコフェロール酢酸エステル
【その他の成分】サラシミツロウ、ステアリン酸、流動パラフィン、硬化油、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、親油型モノステアリン酸グリセリル、べヘニルアルコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、吸着精製ラノリン、メチルポリシロキサン、パラオキシ安息香酸プロピル、濃グリセリン、1,3-ブチレングリコール、パラオキシ安息香酸メチル、N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム、キサンタンガム、クエン酸、水酸化カリウム、油溶性甘草エキス(2)、ホオノキ抽出液、プルーン酵素分解物、フェノキシエタノール、グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、精製水

メラノCCの全成分はこちら

【有効成分】アスコルビン酸、トコフェロール酢酸エステル、グリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノール
【その他の成分】ビタミンCテトライソパルミテート、エトキシジグリコール、アルピニアアカツマダイ種子エキス、BG、エデト塩酸、年度調整剤、香料

※ ケシミンクリームとメラノccはどちらも医薬部外品(薬用化粧品)として認可されたものなので、成分表示を「有効成分」と「その他の成分」に分けて表示されています。

ケシミン、メラノCCの「効能を謳うことができる有効成分」として配合されているものを見てみると、

  • アスコルビン酸(ビタミンC)
  • グリチルリチン酸
  • トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)

の3つは大まかにみて同じものです。

ビタミンCは美白有効成分としてもっともよく使われている成分で、ケシミンではビタミンC誘導体を、メラノCCでは活性型ビタミンCを配合しています。
美白成分の働きと種類の詳細はこちらの記事をどうぞ

グリチルリチン酸ステアリル、グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用がある成分。
トコフェロール酢酸エステルはビタミンE誘導体で、抗炎症・抗酸化作用がある成分です。

注目したいのは、メラノCCに配合されているイソプロピルメチルフェノールです。
イソプロピルメチルフェノールは殺菌作用のある成分で、ニキビケア用品をはじめ、デオドラント製品やハンドソープなどに配合されています。

メラノCCはパッケージや公式サイトでも、シミ対策だけでなくニキビ・ニキビ痕ケアに!と主張しています。

ニキビができている場合は、アクネ菌が増幅している状態ですから、一時的に殺菌力のある成分を使ってアクネ菌を減らすことはニキビを早く治すことにつながります。
ニキビは長引かせたり悪化させたりすると痕がシミになりやすいので、ニキビとシミに悩む人が上手にメラノCCを使うのはよいことだと思います。

それなら、ケシミンクリームよりもメラノCCの方が優秀なんじゃ?という話になりますが、なんでもかんでも菌を殺せばよいというものではありません。

清潔志向の高い(?)日本では、殺菌や除菌ができるアイテムが非常にもてはやされる傾向がある一方で、最近はおなかの中の善玉菌・悪玉菌の存在とその重要性は広く知られるようになりました。

実はその腸内と同じように、ヒトの皮膚の表面も皮膚常在菌が絶妙なバランスを保ちながら肌を外部の細菌などから守ってくれています。
ニキビの原因になるアクネ菌も、誰の皮膚にもいる皮膚常在菌のひとつです。
アクネ菌についてもっと詳しく読む

殺菌剤は増えすぎた悪い菌だけをうまく選んで殺すことはできないので、不用意に使うと大切な皮膚常在菌のバランスにも影響を及ぼしかねません。
メラノCCに配合されているイソプロピルメチルフェノールは、それほど高濃度ではないかもしれませんが、ニキビ肌以外の人が使う場合はそのことにちょっと注意してほしいな、と思います。

それが「ケシミンとメラノCC、どっちがいい?」と聞いた友人にケシミンクリームをおすすめした理由です。

もともと化粧品で合わない成分がある場合は、有効成分以外の「その他の成分」もチェックしておきましょう。

 

ケシミンクリーム→シミ対策 メラノCC→ニキビ+シミ対策

ドラッグストアで手軽に買えるシミケア用品として人気があるケシミンクリームとメラノCC。
ニキビの悩みがない人はケシミンクリームを、ニキビの悩みがある人にはメラノCCがおすすめです。

どちらもシミ対策の有効成分として、ビタミンC(ビタミンC誘導体)を配合しています。

ビタミンCは厚生労働省が認可している美白有効成分のひとつですが、美白効果以外にもコラーゲンの生成を助けたり肌のキメを整えたりという働きの他、皮脂の分泌を抑える働きもあります。

乾燥系敏感肌さんの場合は、皮脂が足りなくなって乾燥を感じる場合もありますので、肌の状態に注意しながら使ってみてください。

濃くなってしまったシミをとるには医療レーザーがいちばんなのですが、そこまでは・・・という場合に頼りになるのはやはり美白化粧品です。

ケシミンやメラノCCでは物足りない場合や肌質に合わない場合は、ほかの美容化粧品を試してみるのもひとつの手です。

ケシミンとメラノCCに配合されているビタミンCは、美白用化粧品によく使われている汎用性の高い成分ですが、多くの美白化粧品はビタミンCとその他の美白有効成分を組み合わせることで相乗効果を高めていますので、より効果を実感できるものに出会えるかもしれません。

そのときの肌状態とシミの状態に合う最適な成分を見つけてくださいね。

美白コスメってどれがいいの?と聞かれた場合に伊藤羊子がおすすめしている「敏感肌でも安心して使える美白化粧品」を知りたい場合はこちらのページへどうぞ。

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